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ソシャゲで『射幸心』を煽られる前に知っておきたい事

射幸心とは、人間の心理として「幸運を得たい」と願う感情のことです。

この世には射幸心を煽る様々なビジネスが存在します。私たちは日常の中でそんな射幸心と常に向き合い暮らしています。

時には射幸心を煽られ身を委ねてみる事もあれば、誘惑に負けず回避することもあるでしょう。そんな事を私たちは日常で繰り返しています。

さて、そんな射幸心を煽る行為が時には悪として捉えられる事があります。

例えば、ギャンブルやソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)などが挙げられます。過剰な射幸心の煽りは人々の冷静さを欠損させ、人生において多大は損害を与えます。これまでにも事件が起きるたびに、過剰な射幸心の煽りは問題視され規制が行われてきました。

そうした歴史を見るからに、射幸心を煽るビジネスはとても危険で注意すべき事だと理解しなければなりません。

今回の記事では、そんな射幸心の煽りに対してどのように向き合い心がけていけば良いかを、ソシャゲを例にお伝えしてしていきます。

はじめに

『課金自体は悪ではない』

はじめにこれだけは言っておきます。

近年爆発的に普及したソシャゲ業界ですが、基本は無料でサービスを提供しています。面白いゲームを提供することで、ユーザーに課金をしてもらい売上の確保・サービスの維持に繋げているからです。

要は『遊ぶ対価』として課金する訳ですから、それを否定するつもりは毛頭ありません。

あくまで、課金させるための過剰な射幸心の煽りに対してどう向き合っていくかをお伝えする記事になっています。

煽り耐性を身につけよう

まずは射幸心の煽りについて理解していくことが重要です。

『お得パック』
『期間限定』
『○○限定』

このような商品を目にしたことがありませんか?

ソシャゲでよくある売り文句です。

いかに課金させるかが勝負の運営側はあの手この手と課金を促してきます。最近ではサブスクを利用した課金システムが多く見られます。

煽りに対して耐性のない方は

ーー「期間限定だから買っておかなくては」
ーー「通常よりお得なら買っておこう」

そう思って疑いもなく買ってしまうこともあるでしょう。

ソシャゲが出始めの頃は耐性のない人が大半で、このように簡単に射幸心の煽りにつられて商品の購入していた方が多く存在しました。

今ではそんな煽りにも見慣れ耐性を持つ方が増えてきましたが、これからゲームを初めるような初心者の方は、まずは『射幸心の煽り耐性』を身につけることが重要です。

商品の価値を見定める

「通常より○○お得」は要注意

「通常価格より何倍お得!!」のような売り文句を見たことがあると思います。

この手法は、通常価格よりお得な部分に論点をもっていく手段ですが、実は注意すべき点は他にあります。

それは「そもそも通常価格が高く設定されている」ことです。

【通常価格】
1万円でガチャ30連分
3000円でガチャ10連分

こんなふざけた価格設定がそもそも異常と思わなければなりません。よほど感覚が麻痺した方以外は、異常な価格設定と気づくはずでしょう。

運営側はあえて通常価格をこのように設定しています。

通常価格が基本と思わせ、売りたい商品をお得に思わせる狙いがそこにあるのです。

もちろん通常価格で売れればラッキーと思っていますが、すべては売りたい商品を際立てるための値段設定であることを、私たちは理解しなければなりません。

セール商品が通常価格

それぐらいの認識で向き合っていく事が基本であると私は考えます。そうすることで、商品本来の価値が見えてくるでしょう。

「誘惑に負けたら負け」ぐらいの認識で向き合えばOK

射幸心の煽り方は、何も売り文句だけではありません。

ゲームバランスの調整・ゲームシステムの調整など、運営側のさじ加減で射幸心を煽ることも可能なのです。

下記の例を参考に解説していきます。

①課金をしないとストレスを与える
某ゲームでは様々な機能にロックをかけ、月額課金をしなければアンロックされないものがあります。基本設定にロックをかけているので、課金をしなければ快適に遊ぶ事ができません。


②課金をしないとクリアが難しい
特攻キャラ・対象スキルがないとクリア困難などが挙げられます。特定キャラを購入させようと促す手法です。

③対人戦で活躍できない
対人戦に特化したキャラを売りに出し、そのキャラがいないと負けてしまうようなバランス調整を行います。

④競争させ劣等感を抱かせる
ランキング戦やギルドなどでユーザー同士を競わせます。初めは上位になる喜びを得ますが、その地位を失う怖さや、人に負けたくない感情を抱かせることで課金に結びつけます。

このようにゲーム内では「何かしらの課金への誘導」が仕掛けられており、無意識のうちにユーザーは課金への道に進められているのです。

すなわち、課金しようか悩んだ時点で誘導は完了しており、罠に掛かりそこへ導かれた事を意味します。つまり運営側との心理戦に負けたことになります。

少々大げさに思うかもしれませんが、それぐらいの認識を持っておくことで冷静に商品と向き合うことが可能になるのです。

最後に

まとめ

・煽り耐性を身につけよう
・セール価格は通常価格という認識で向き合う
・ゲーム内には様々な課金誘導が散りばめられている
・冷静に商品の価値を見定める

以上が、射幸心を煽られる前に知っておきたい心がけておきたい事になります。

このように事前に向き合っておくことで、射幸心を煽るビジネスと対等に向き合う事ができ、商品の価値を冷静に判断し本当に必要な商品かを見極められるようになるでしょう。