前編ではiPhone登場から2013年までを紹介しました。グリー・DeNA時代からパズドラ絶頂期まででした。
後編は2014年からになります。スマホの進化と共に、ゲームも大きく変化していきます。
それでは後編をどうぞ。
ガチャへの不信感が強まる時代
■2014年1月
DQMSL(ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト)発売。日本最大のゲームがソシャゲとして発売される事で大きな注目を集める。
しかし、翌月に『返金騒動』が起こる騒ぎになり、ガチャに対する不信感が高まる時期であった。返金騒動については、ガチャ画面の「金の地図」がたくさん表示されているにも関わらず、実際は金の地図はほとんど排出されないため、『有利誤認』ではないか?と返金騒動の騒ぎになった。これに対する運営の対応がお粗末であった為、騒動は中々収束をせず、最後は『課金分をゲーム内通貨』で返却する事となった。
■2014年1月
ディズニーツムツム発売。LINEゲーム最大のヒット作となる。シンプルなゲーム性だが、中毒者は続出し、2014年最大のヒット作となる。今尚、LINEはツムツムを超えるゲームは出せていない。
■2014年4月
スクールガール ストライカーズ発売。美少女系のゲームであるが、予想以上の人気を獲得しヒット作品となる。この辺りからスクエニのスマホゲーム乱発が始まる。
■2014年5月
グランブルーファンタジー登場。ソシャゲとしては分類されず、ブラウザーゲームとして運営している。宣伝費を多く使い、一気に知名度を上げヒット作に伸し上げた。
■2014年5月
消滅都市発売。開発はグリー傘下のスタジオで、グルーにとっては久しぶりのスマッシュヒットとなる。
■2014年7月
白猫プロジェクト発売。黒猫の次は白猫か・・と呆れたが、まさかの大ヒット作となる。コロプラの評価は急上昇することになる。
■2014年
昨年に比べ、高クオリティ作品が増え始めた時期である。そして各メーカーが続々と大型タイトルを投入し始めた時期でもある。
上記で紹介した以外にも、テラリア・FF Record Keerer・実況パワフルプロ野球・ドラクエ移植・ねこあつめ・なども発売されている。
悪夢再び&ゲーム業界のドン登場
2015年1月
再びDQMSLがやらかす。ガチャの目玉であった『ゾーマ』が130万円使っても排出されないと話題になる。改めてDQMSLの鬼畜さが浮き彫りとなる。全く懲りない悪びれないとはこの事だな、と認識させられる。
2015年3月
ゲーム業界のドン『任天堂』がDeNAと提携しスマホ業界参入を発表する。「ついに来たか」と大きな話題となる。
2015年3月
パズドラ『曲芸士事件』発生。コラボキャラの曲芸士が壊れすぎて、過去のキャラをすべて無に帰した事件。パズドラが下り坂に入ったのはこの事件からと言われている。
2015年4月
AppleがiTunesの価格レート改定を行う。1ドル 100円から120円になった。
2015年7月
Fate/Grand Order発売。発売当初はトラブルが多発し評価はイマイチだった。後に大ヒット作品になるゲームである。
2015年10月
星のドラゴンクエスト発売。当初は「見てるだけの戦闘(笑)」と批判される事が多くバカにされていた。徐々に改善され人気ゲームとなる。
2015年
今やスマホ業界を牽引するFateが登場し、王者パズドラの勢いが止まった年でもあった。モンスト・ツムツムの勢いが強くなった時代でもあり、群雄割拠に突入した。
そしてかつて派遣を握っていたグリーは忘れ去られ、DeNAは任天堂と組む事で存在感を示した。
業界のドンが存在感を示す
2016年1月
スマホゲームの歴史を語る上で欠かす事はできない『グラブルが大炎上事件』が発生する。人気急上昇のグラブルであったが、ガチャの目玉キャラが70万円使っても出ないと話題になる。対応の悪さもあり、ユーザーの署名活動が始まる。この事件を期に、確率表示へ動きが強まる。
2016年4月
LINEに供託金逃れの疑惑で立ち入り調査が入る。LINE POP内の有料アイテムをグレーゾーンと知りつつ課金通貨として申告していなかった。
2016年7月
ポケモンGO発売。日本のみならず、世界中で社会現象が起きるほどの空前の大ヒットとなる。ポケストップを利用した観光アピールや、レアポケモンを求め過疎地が栄えるなどの現象が起きる。一部、常識の無い人達の行動でポケモンGOが叩かれる事もあった。
2016年8月
白猫テニス発売。勢いに乗るコロプラがまたしてもヒット作を投入する。
2016年11月
戦国炎舞-KIZNA-のトッププレイヤーが引退しYohooでも取り上げられる。課金総額は数億円と言われている。運営は異例の引退プレイヤーに対しコメントを行なった。
2016年
この年はポケモンGO一色だった。他にもスマッシュヒットはあったが、すべてポケモンGOの影に埋もれてしまった。
そして、グラブル事件を期に確率問題が浮き彫りとなった。
TPS時代到来
■2017年2月
ファイアーエムブレム ヒーローズ発売。大ヒットまではいかなかったが安定した売上を維持するヒット作になった。現在でも任天堂の稼ぎ頭として活躍中。
■2017年11月
荒野行動が発売。100人のプレイヤーが最後の一人になるまで戦う、TPSバトルロイヤルゲームが受け、大ヒットとなる。
■2017年12月
任天堂が白猫プロジェクトを運営するコロプラ相手に訴えを起こす。特許侵害を理由にゲーム配信の差し止めや44億円の損害賠償を求める訴えである。
後に白猫はゲーム性の変更を余儀なくされる(2020年2月現在)。
■2017年
全体的に不作の年となった。マンネリ化してきた時代で多くのユーザーは飽きかけている状態である。そんな中登場した荒野行動は希望の光となった。
既存のゲームでは、ついにモンストがパズドラを抜き王者となった年でもあり、世代交代を感じさせた。さらにFateの人気が爆発、ツムツム・ポケモンGOの猛追でパズドラバブルが崩壊した。
確率表記が義務化へ
■2018年1月
グラブル事件より、徐々に各ゲームは『排出率の表記』を進めていた。そして正式に確率表記が義務化となり大きな話題となった。
■2018年2月
”闘会議2018″が開催。日本eスポーツ連合が定めたプロライセンスを発行する大会である。モンスト・パズドラ・鉄拳などゲームから計15名がプロライセンス獲得の権利手にした。
■2018年5月
PUBG MOBILE発売。大ヒット作となりTPSバトルロイヤルが多くのプレイヤーを熱狂させている。
■2018年10月
低迷傾向のパズドラがばら撒き開始。これが功を奏し、売上は回復する事になる。
新作は売れにくい時代へ
■2019年9月
ドラゴンクエスト ウォーク発売。ヒット作が出ない状況の中、ようやくヒット作品が生まれる。
■2019年
近年はユーザーの目が肥えてきた事もあり、中々ヒット作品は出ない時代になってきている。そんな中、ドラクエウォークのヒットは大きな話題になる。
業界では、大きな話題は生まれず冷え切った状態になりつつある。ユーザーの傾向は、既存のゲームで手がいっぱいな様子で、新規タイトルには手をつけないようになっている。
■2020年2月
任天堂vsコロプロ。裁判中の両社だが、白猫ではゲームシステム変更を余儀なくされる。少し売れたからと言って調子に乗ったコロプラは、業界のドンに締められる事になる。
2020年2月現在、書けるのはここまでです。
前編はこちらをご覧ください。