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なぜスクエニのスマホゲームはすぐにサービス終了してしまうのか

なぜスクエニのスマホゲームは長続きしないのか?

スクウェアエニックス(以下スクエニ)。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなど、多くのヒット作品を抱えるゲーム業界の大手。

近年では、スマホゲームに注力し業績の伸ばしています。その要因として、ドラクエウォークやロマサガRSなどヒット作が挙げられます。

しかし、その陰で多くの作品がサービスを終了している事をご存知でしょうか。スクエニは毎年多くの作品をリリースしていますが、その一方で多くの作品を終了させています。大々的に広告を打ち話題となった作品も、気がつけばサービス終了を迎えている事は珍しくありません。

では、なぜスクエニはそのような運営方針になっているのでしょうか。その仕組みを独自の視点で解説していきます。

サービス終了したタイトル

まずは過去にリリースされたが、現在は『配信及びサービス終了』しているタイトルを紹介していきます。その数の多さに驚かされます。

【配信及びサービス終了タイトル】
●ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律
●クリスタル・ディフェンダーズ
●クリスタル・ディフェンダーズ ヴァンガード・ストーム
●スライディング・ヒーローズ
●国破れて山河あり
●ケイオスリングス
●イマジナリーレンジ
●ケイオスリングス 前日譚
●ナイツオブクリスタル
●ドラゴンクエスト モンスターズWANTED!
●ファイナルファンタジー ブリゲイド
●ケイオスリングスⅡ
●拡散性ミリオンアーサー
●戦国IXA 千万の覇者
●カーディアン・クルス
●星葬ドラグニル
●乙女ブレイク
●エンペラーズ サガ
●DEMONS SCORE
●ギャラクシーダンジョン
●クリスタルディフェンダーズ Plus
●LINE スライムコゼニトール
●ファイナルファンタジータクティクスS
●LINE Neko Jump
●三国志乱舞
●唯一性ミリオンアーサー
●メルファリアマーチ
●BLOOD MASQUE
●ピクトロジカ ファイナルファンタジー
●オカルトメイデン
●GUNS N SOULS
●デッドマンズ・クルス
●DRAGONS SKY
●聖剣伝説 RISE of MANA
●ロストクルセイド
●グロリアスブレイド〜運命の姫と8戦士〜
●スクールガールストライカーズ
●ファイナルファンタジー アギト
●疾走、ヤンキー魂。
●魔法科高校の劣等生 LOST ZERO
●3594e-三国志英歌-
●ファイナルファンタジーⅦ G-BING
●ブレイブリーアーカイブDs report
●無限∞ナイツ
●ファイナルファンタジー レジェンズ 時空ノ水晶
●ファイナルファンタジー レジェンズⅡ
●アルカディアの蒼き巫女
●ホーリーダンジョン
●ヘブンストライク ライバルズ
●メビウス ファイナルファンタジー
●ランページ ランド ランカーズ
●スナックトラックファイバー
●キングダム ハーツ アンチェインド キー
●ファイナルファンタジーグランドマスターズ
●EMPIRE IN THE STORM
●グリムノーツ
●アリスオーダー
●預言者育成学園Fortune Tellers Academy
●くまぱら
●ぷくっくす
●サムライ ライジング
●ランガンキャノンボール
●天穹のアルクルス
●ジャスティス モンスターズ ファイブ
●ドラマチックRPG 神つり
●ぐるもん
●カーディアン コーデックス
●アカシックリコード
●協力クイズRPG マギメモ
●プロ野球が好きだ!2017
●フレイム×ブレイズ
●君と霧のラビリンス
●青空のアンダーガールズ!
●めしクエ
●ディアホライゾン
●VenusRumble
●キングスナイト-Wrath of the Dark Dragon-
●ワールド オブ ファイナルファンタジー メリメロ
●バトル オブ ブレイド
●サーヴァンド オブ ストローンズ
●TRINITY MASTER
●ファイナルファンタジー エクスプローラー フォース
●破軍・三國志
●戦国アクションパズル DJ ノブナガ
●IDOL FANTASY-アイドルファンタジー-
●交響性ミリオンアーサー
●ゲシュタルト・オーディン
●ましろウィッチ
●叛逆性ミリオンアーサー
●LAST IDEA

スクエニゲームの傾向

配信及びサービス終了タイトルを見るからに、スクエニゲームの傾向が掴めます。まずはその傾向を紹介していきます。

FFシリーズの乱発

スクエニの看板タイトルとも言える『FFシリーズ』。毎年、FF○○というタイトルで何本かリリースされているような乱発ぶり。そして多くのタイトルが終了しています。

すでに「FFブランドは地に落ちた」と言われるほどで、それほどの集客力はありません。しかし「腐ってもFF」なので、ある程度の集金が可能なのでしょう。

この状況を見るに『スクエニはブランド力の保持より目先に金』を重要視しているように感じます。

ドラクエは大事にしている

スクエニのもう1つの看板タイトル『ドラクエ』。こちらはFFほど乱発していません。1つ1つを大事に開発・運営しているように思えます。

その結果、大きなハズレはなく安定した収益を生むタイトルが多い。もちろんサービス終了タイトルも少ないです。

ドラゴンクエスト スーパーライト
星のドラゴンクエスト
ドラクエウォーク

上記3つのタイトルは現役の人気作品です。大きな収益を生む稼ぎ頭でもあります。

このように、スクエニの中でも「FFとドラクエの扱いが違う」事がわかります。先ほど、スクエニは「ブランド力保持より目先の金を重要視している」と言いましたが、ドラクエだけは別格に扱っていますね

見切りの早さ

『ダメ』と判断する早さは業界1.2を争います。とにかくダメなものはダメで即切り。そして「次行ってみよう」という感じで新しいタイトルがリリースされます。

「数打てばあたる」そんな営業方針なのでしょう。この件に関しては下記の記事に取り上げています。

なぜソシャゲはサービス終了してしまうのか?

意外と新規タイトルを頑張った形跡あり

過去の作品ではなく、新しいタイトルも頑張ってリリースしている形跡があります。スクエニといえば、過去の遺産で食いつないでいるイメージでしたが、意外と頑張っている事に驚きです。

とはいえ、ヒットせず終了したタイトルが大半といった感じです。

家庭用ゲーム機でもいえる事ですが、今のスクエニに新規タイトルでヒット作をつくる力はないと思われます。



なぜスクエニ作品は流行らない?

はじめに言っておきます。

あくまで主観です。すべてのタイトルを遊んだわけではありませんし、データや情報から判断する部分が大きいです。ご了承下さい。

すぐ終わるイメージが強い

すっかり世間では「スクエニはすぐサービスが終了する」というイメージがつきました。そんなゲームはどうしても敬遠傾向になります。

どうせ課金してもすぐ終わるでしょ?

そんなイメージを持たれては、集客は難しいですよね。

課金煽りがひどい

スクエニのゲームといえば、とにかく課金の煽りがひどいのが目立ちます。特に開発費の回収までは露骨な集金体制です。これだけのタイトルを終了させているので当然といえば当然ですが、とりあえず開発費の回収は全力で取り掛かります。

そして万が一人気が出る事があったら、一時は若干緩めます。その後飼いならされた信者から根こそぎ回収するのです。こいうったやり方をするので、サービスが長かないのです。

どの会社も同じようなやり方ですが、スクエニの露骨さには目を疑うほどです。

似たようなゲーム性が多い

基本オリジナルティがありません。流行っているゲームをFFキャラで、流行っているシステムを真似て適当に可愛い女子で、そんな感じのゲームばかりです。

PVで釣って、ダウンロードさせて、面白くない。そんなケースが多くありませんか?昔からですが、スクエニはこういった商法が得意です。

なぜスクエニはすぐにサービスを終了させるのか?

それでは本題に入ります。なぜスクエニはすぐにサービスを終了させるのか、まとめていきましょう。

①数打てば当たる戦略
②スタートダッシュに失敗した作品にリソースは割かない
③人気作品で回収できるので乱発できる
④開発費を抑え、利益を出す事を可能にしている

①数打てば当たる戦略
これに関しては先ほどから説明しているので省略。

②スタートダッシュに失敗した作品にリソースは割かない
この先伸びる可能性があったとして、現時点で伸びていない作品は終了対象になっていると予想されます。そんなところに貴重な人手を割くぐらいならば、新規作品に取り掛かるといった感じでしょう。

③人気作品で回収できるので乱発できる
大手ならではです。ある程度こけても人気作品で十分回収可能です。そのため足を引っ張るようなら赤字が続く前に切るという早い決断に至ります。

④開発費を抑え、利益を出す事を可能にしている
大量生産と言いますか、素材の使いまわしで開発費を抑えているでしょう。最近では広告費を抑えていますし、『この程度の予算ならコケてもペイできる』そんな予算の組み方をしていると考えられます。『サービス終了を前提にスタートしている』とも言えます。

■まとめ

スクエニは『流れ作業の工場』であり、次々と作品が生まれるのです。一部に指示されていても、利益が出ない作品は機械から弾かれる。そして次から次へと作品が投入される。

看板タイトルの、ドラクエとFFは別ラインで生産。ロマサガRSのような主力になったタイトルは、途中から別ラインに移動。

そんなイメージで良いと思います。